第1回は、古代ギリシャやメソポタミアなど、遠く隔たりながらも結びついた文明を巡る。
大英博物館は18世紀半ばに開館、イギリスの世界進出が最盛期を迎える中、地球上のあらゆる地域から様々な「モノ」を集めてきた。アテネのパルテノン神殿を飾った壮麗な大理石彫刻や、メソポタミアの都市遺跡で出土した豪華な装飾品、そして中世イギリスの暗黒時代に光を当てるなぞめいたかぶと。最新研究や文化財保護など、過去と現在をつなぐ取り組みも交えて、「モノ」にしか語れない人間の歴史をたどり時空を超えた旅へと誘う
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第2回は、ミイラが人気の古代エジプト文明。そして、アフリカで始まった人間のモノづくりの歩みをたどる。
大英博物館の古代エジプトコレクションは世界屈指。数千年前に生きた人の姿を今に伝えるミイラ、黄泉(よみ)の旅路を導く死者の書、あの世とこの世をつなぐ扉など、「モノ」は古代エジプト人が生と死をめぐる壮大な世界観を構築していたことを明らかにする。人間が作るほとんどすべての「モノ」を生み出したとも言われる古代エジプト。人間はどのようにして“モノを作る存在”になったのか。創造の始まりをアフリカの礫石器が語る
【語り】向井理